DVD エンド・オブ・ザ・オーシャン 北極海と勇者の冒険

  • 出演: ロバート・デ・ホッグ, デレク・デ・リント, セーム・シュルト, ドゥツェン・クロース
  • 監督: ライナウト・ウーレマンス
  • 言語: 蘭語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョン2
  • 販売元: ファインフィルムズ
  • 発売日: 2014/2/4
  • 時間: 94 分

需要があると思ってなかったので驚きましたが、日本語版出ていました。ただ、155分→94分と内容は相当に削ってあります。下記のレビューは英語字幕版についてのものです。

1601 De Bry and de Veer Map of Nova Zembla and the Northeast Passage - Geographicus - NovaZembla-debry-1601

ヘリット・デ・フェール (1601) ノヴァヤゼムリャの地図 In Wikimedia Commons

KLMの機内でたまたま観たオランダ映画。2011/11/23公開。既にDVDも廉価版が15ユーロほどで出ています。

ヨーロッパ製のDVDは日本とリージョンコードは同じですが、テレビシステムの違いでテレビでは観ることができません(PCでは可能なことが多いです)。リージョンと購入方法については、「洋書購入方法」参照。

DVD/映画”Nova Zembla”(2011)

Ximon NL による動画

  • Cast: Robert de Hoog; Derek de Lint; Jan Decleir; Doutzen Kroes; Semmy Schilt; Teun Kuilboer; Victor Reinier
  • Director: Reinout Oerlemans
  • Language: Nederlands
  • Publisher: VSN
  • Publication place: Nederland
  • Publication date: 2012-03-21
  • Category: DVD’s / DVD / Drama

内容

Barents' ship among the arctic ice

ヘリット・デ・フェール (1598) 氷に閉じ込められた帆船 In Wikimedia Commons

オランダ語、字幕は英語有。オランダ初の3D映画とのことです。

1596年のウィレム・バレンツとヤーコプ・ファン・ヘームスケルクによる、北東航路探険とノヴァヤゼムリャ越冬をモチーフにした映画です。この遠征に同行し、日記を書いたヘリット・デ・フェールが主人公。この3名はいずれも実在人物で、映画の内容もヘリットの日記をもとにしてあります。

アムステルダムに住む牧師プランシウスは、天文学者・地図製作者で、東インド交易の出資者でもありました。彼は、スペインやポルトガルと争わずに東アジアへ抜ける航路(北東航路)の存在を固く信じていて、航海士ウィレム・バレンツによる航路開拓の遠征を企画します。二度の失敗の後、1596年に三度めの航海が企画されました。失敗の影響で連邦議会からの出資が得られなかった代わりに、成功した場合には報奨金が出ることとされました。

この映画独自の設定として、主人公のヘリットは、牧師プランシウスの娘と恋仲ということになっています。しかし貧しい彼は結婚を考えられずにいました。そこでこの報奨金目当てに、航海の記録係として航海に参加を申し出ます。彼と娘との仲を苦々しく思っていたプランシウスは、むしろ彼と娘を引き離すことができるとして、喜んでその申し出を後押ししました。

航海は順調に進み、ノヴァヤゼムリャ付近に到達します。そこで、それ以降の新規航路について意見の相違が出始めました。バレンツの案でノヴァヤゼムリャ島の北を迂回した帆船は、氷に閉じ込められ立ち往生してしまいます。乗組員たちは船を捨て、氷が解けるまでノヴァヤゼムリャ島での越冬を余儀なくされました。

鑑賞メモ

Behouden Huys binnenzijde Behouden Huys buitenzijde

ヘリット・デ・フェール (1598) 越冬小屋の内と外 In Wikimedia Commons

ベースが史実なので、話の筋としては、航海に出る→帰れなくなって越冬する→何とか帰る、と非常にシンプルです。その中で、初航海のヘリットを主人公として、その目線で語られています。新参者かつインテリのヘリットは、当初こそ他の乗組員たちとのトラブルを抱えましたが、孤児のヨハン、荒くれ者のクラエスなどと仲良くなり、徐々に仲間に溶け込んでいきます。

しかし北極航路の解氷期間は彼らが思っていたよりもずっと短く、航路は氷に閉ざされてしまいました。乗組員たちは島に「越冬小屋(Het Behouden Huys)」を建設し、そこで約1年の越冬をすることになります。白熊、寒さ、病気、食糧不足が乗組員たちを襲い、犠牲者も出始めます。

さすがにエコノミーのモニターでは3Dの効果はサッパリわかりませんでしたが、さらに、極夜(白夜の逆)など画面が全体的に暗い中で台詞の少ないシーンも多く、一度観ただけでは何が起こったかわからない場面もいくつかありました。予告動画でもその暗さがよくわかると思います。

ちなみに約300年後の1871年に、彼らが過ごした越冬小屋がノルウェーの探険家によって発見されています。下記はその10年後、1881年に撮られた写真です。

Behouden Huys in 1881

越冬小屋 (1881) In Wikimedia Commons (Public domain)


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